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建築設備(MEP)設計において、「Rebro(レブロ)」と「Tfas(ティーファス)」は、国内で最もよく使われているCADソフトの2大巨頭です。
しかし、それぞれの得意分野や対応範囲、費用感、BIMとの連携レベルは大きく異なります。
BIM対応が必要なプロジェクトに向いているのは?
AutoCAD図面の活用を重視するなら?
設計の自動化・効率化を図りたいならどちら?
本記事では、15年以上MEP業界でCAD導入支援を行ってきた筆者が、設計現場での導入経験やユーザーからの評価をもとに、RebroとTfasを徹底比較します。
Rebro(レブロ)は、株式会社NYKシステムズが開発したBIM対応の3D建築設備CADです。空調・電気・給排水など、設備設計に必要な全ての要素を一元的に管理・編集できます。
空調・換気・衛生・照明などの3Dモデリングに対応
干渉チェック・属性情報管理・設備容量シミュレーションなど、BIM機能をフル搭載
PDF図面や2DデータからのCAD化・BIM化が可能
ユーザーフレンドリーなインターフェースで新規導入時も安心
BIMモデル納品が求められる公共・大規模案件、社内でのBIM標準化を進めたい企業に特におすすめです。
Tfas(ティーファス)は、株式会社ダイナテックが提供する、2D・3D対応のMEP設計CADです。施工図や配線図など、短納期での図面作成に適した軽量かつ高速な操作性が特徴です。
電気・給排水・空調などの2D図面をスピーディに作図可能
キーボードとマウス操作の最適化されたUI
商業施設・病院・工場などの中規模〜大規模案件で実績多数
BIMモデルの閲覧は可能だが編集は不可
AutoCADベースの図面資産を活用したい企業や、施工フェーズに近い業務を担う設計部門に最適です。
Rebroは、BIMとの高度な連携を前提としたMEP設計全体を包括的にカバーできるソフトウェアであり、3Dモデリング・干渉チェック・属性管理など、設計から施工までのデータ連携に強みを持っています。一方、Tfasは2Dおよび簡易的な3D図面の作成に優れた軽量CADであり、施工図の作図や現場対応に適した実用性の高いツールです。
BIM対応においても、Rebroは閲覧と編集の両方に対応し、詳細なBIMモデルの構築や検証作業が可能です。これに対してTfasはBIMモデルの閲覧のみが可能で、属性情報の編集や干渉チェックといったBIM固有の機能は制限されています。
また、自動化機能の面では、Rebroは配管ルートの自動生成や機器の自動配置、容量計算などをサポートしており、作業効率を飛躍的に高めることができます。Tfasは、比較的シンプルな作図支援機能に特化しており、誰でも直感的に操作できる軽快さが魅力です。
料金体系も異なり、Rebroは買い切りライセンスや月額契約に対応しており、長期的に使い込む企業向けです。一方、Tfasは時間制・月額・5年契約など柔軟なプランが用意されており、使用頻度に応じた選択がしやすいです。
互換性の観点では、RebroはAutoCADのSHXフォントに一部制限があるため、既存のDWGデータに注意が必要ですが、TfasはSHXフォントに完全対応しており、AutoCAD資産の流用がスムーズです。
最後に、動作環境においては、RebroはGPU搭載・RAM16GB以上の高性能PCが求められる一方で、Tfasは中スペックの一般的なPCでも快適に動作するため、設備投資面でも差が出ます。
また、データ出力では、RebroがIFC・DWG・STLなど多形式に対応しているのに対し、TfasはIFCファイルの入力とDWG出力に対応しています。どちらも他ソフトとの連携を視野に入れた柔軟な設計がされていますが、出力形式の幅ではRebroに軍配が上がります。
注意点:IFC変換では一部の記号・レイヤー・属性情報が失われることがあります。インポート後は、図面やモデルの内容を十分に確認しましょう。
RebroとTfasは、それぞれ異なる強みを持っており、プロジェクトの目的や業務の内容に応じて適切なソフトを選ぶことが成功の鍵になります。
まず、BIMを前提とした本格的なMEP設計やモデル管理が求められる場合は、BIMとの連携機能に優れたRebroが最適です。3Dモデリングや干渉チェック、属性管理など、BIM設計の全体をカバーできるRebroなら、設計から施工まで一貫した品質管理が可能になります。
一方、施工図の作成や電気・給排水の図面を短時間で仕上げたい場合は、操作性が高く軽量なTfasが有利です。2D・3D問わず迅速な図面作成が可能で、現場対応にも適しています。
また、ゼネコンや施主への納品が前提となるBIMモデルの出力や、干渉チェックが求められるプロジェクトでは、Rebroの高いBIM互換性が大きな武器になります。IFC形式での出力にも対応しており、プロジェクト全体の整合性を担保できます。
反対に、使用頻度がそこまで高くないが一時的に図面作成が必要という場合や、コストをできるだけ抑えたいケースでは、柔軟なライセンス体系を持つTfasがおすすめです。時間単位・月単位での利用が可能なため、初期投資を抑えて必要なときにだけ使うといった運用がしやすくなっています。
さらに、過去にAutoCADで作成されたSHXフォント付きの図面資産を活用したい場合もTfasが適しています。SHXフォントへの完全対応により、レイアウト崩れなどの心配なく、スムーズなデータ移行が可能です。
最後に、配管ルートの自動設計や機器の自動配置など、設計業務の自動化やチーム全体の生産性を向上させたい場合には、Rebroの高度な自動化機能が非常に有効です。作業の効率化だけでなく、品質の均一化にもつながります。
このように、それぞれのソフトの特徴を踏まえて、業務の目的・規模・導入予算に応じた最適な選択を行うことが、MEP設計を成功させるポイントです。
RebroとTfasは、どちらもMEP設計に強みを持つCADソフトですが、用途や導入目的に応じて選ぶべき基準が異なります。
選定のポイントは以下の通りです:
設備設計の効率化と品質向上を目指すなら、プロジェクト特性に応じたソフト選びが重要です。あなたの現場に合った最適なツールを見つけてください。
Noovaconsでは、豊富な実績を持つMEPエンジニアチームが、BIM対応の統合型MEPソリューションを提供しております。商業施設、病院、データセンター等において、コスト効率・法令遵守・エネルギー最適化を実現する設計をご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。
※弊社の最新情報や事例紹介は、NoteのNoovaconsブログでもご覧いただけます。
Tfasは2D作図に特化しており、操作がシンプルなため初心者にも習得しやすいです。
一方、Rebroは多機能である分、BIMの活用には一定の習熟が必要です。
はい、可能です。
Tfasで2D図面を素早く作成し、Rebroで3Dモデリングや干渉チェックを行うなど、目的に応じた使い分けが現場では一般的です。
非推奨です。RebroはGPU・RAM・ストレージなど高スペック環境が必要で、特に大型プロジェクトでは16GB以上のRAMが推奨されます。
モデルの閲覧は可能ですが、属性設定や干渉チェック、詳細編集は非対応です。
本格的なBIM運用にはRebroが適しています。
BIM機能が不要で、電気・給排水などの設備図面を効率的に作成したい方には、Tfasが軽量かつコストパフォーマンスが高い選択肢です。
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